2026年07月23日
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「外壁塗装では、必ず足場を組まなければならないの?」
「足場代を抑えるために、足場なしで施工できないだろうか」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
戸建住宅の外壁塗装では、高所で安全に作業し、安定した品質を確保するため、一般的に足場を設置します。また、足場には飛散防止ネットなどを取り付け、塗料や洗浄水が周囲へ飛散するのを抑える役割もあります。
この記事では、外壁塗装で足場が必要とされる理由と、設置前に確認したいトラブル対策を解説します。
すべての外壁塗装工事について、法律が一律に「足場を設置しなければならない」と定めているわけではありません。
ただし、労働安全衛生規則では、高さ2メートル以上の場所で作業し、墜落によって作業者に危険が生じるおそれがある場合、事業者は足場を組み立てるなどして作業床を設けることを原則としています。
作業床を設けることが困難な場合も、防網の設置や墜落制止用器具の使用など、墜落を防ぐ措置が必要です。
一般的な2階建て住宅の外壁塗装は、高さ2メートル以上での作業が広範囲に及びます。そのため、安全性や施工品質を考慮すると、足場の設置が基本となります。
外壁塗装では、高所で洗浄、下地補修、養生、塗装などを行います。
不安定なはしごだけで広い外壁を施工すると、作業者が転落したり、道具や塗料を落としたりする危険があります。
適切な足場と作業床を設置することで、作業者が安定した姿勢を保ちやすくなり、移動や道具の取り扱いも安全に行いやすくなります。
ただし、足場を設置するだけで安全が保証されるわけではありません。手すりや墜落防止設備の設置、組立て後の点検、作業中の安全管理なども必要です。
外壁塗装では、塗料を塗る工程だけでなく、ひび割れの補修、シーリング工事、ケレン、洗浄などの下地処理が仕上がりに影響します。
安定した作業床があれば、作業箇所を近くから確認しやすくなり、一定の姿勢で施工できます。
塗り残しや塗りむらを防ぎ、必要な塗布量や乾燥時間を守って作業するためにも、適切な足場は重要です。
外壁塗装の前には、高圧洗浄を行うことがあります。施工方法によっては、洗浄水、汚れ、塗料などが周囲へ飛散する可能性があります。
足場に飛散防止ネットや養生シートを設置すると、隣家、車、道路などへの飛散を抑えやすくなります。
ただし、ネットだけで飛散を完全に防げるわけではありません。風向きや風の強さを確認し、必要に応じて車両用カバーや追加の養生を行うことも大切です。
足場を設置すると、地上からは見えにくい高所の外壁、軒天、雨どい、破風板、シーリングなどを近くから確認できます。
塗装工事と同時に劣化箇所を点検することで、ひび割れ、浮き、腐食などを発見できる場合があります。
補修が必要な場所は、工事前または工事中に施工会社から説明を受け、追加工事の内容や費用を確認しましょう。
足場に関する法令上の義務は、主に施工会社などの事業者に課されています。
依頼者が足場の詳細な構造を判断する必要はありませんが、安全管理について施工会社へ確認しておくと安心です。
事業者は、足場の組立て、一部解体、変更などを行った後に点検する必要があります。
2023年10月からは、足場の点検者をあらかじめ指名し、組立てなどの後に行った点検について、点検者の氏名を記録・保存することが義務付けられました。
見積もりや契約の際には、足場を誰が設置し、誰が点検するのかを施工会社へ確認しましょう。
2024年4月から、幅が1メートル以上確保できる場所で足場を使用する場合は、原則として本足場を使用することとされました。
本足場とは、建地を2列設け、作業床を確保する構造の足場です。
ただし、障害物や建物の形状などによって本足場の設置が困難な場合には例外があります。実際の設置方法は、現場の状況を確認した施工会社が判断します。
労働安全衛生規則では、高さ2メートル以上の場所において、強風や大雨などで危険が予想される場合、作業者を作業に従事させてはならないとされています。
台風や強風が多い沖縄では、足場や飛散防止ネットの管理が特に重要です。
悪天候が予想される場合のネットの取り扱い、足場の補強、作業中止の判断について、施工会社の対応方針を確認しておきましょう。
外壁塗装の見積書では、足場費用が一式で記載されていることがあります。
契約前に、次の内容が見積金額に含まれているか確認しましょう。
「足場代無料」と表示されていても、ほかの項目に費用が含まれている可能性があります。総額と工事内容を比較することが大切です。
足場材の搬入や組立て、解体時には、外壁、窓、門扉、車などに傷や汚れが付く可能性があります。
工事前に建物や周辺の写真を撮影し、既存の傷や破損箇所を施工会社と共有しておくと、工事後の確認がしやすくなります。
車が足場の近くにある場合は、移動の要否や車両用カバーの使用についても確認しましょう。
足場の設置場所に鉢植え、庭木、物置などがある場合、移動や養生が必要になることがあります。
無理に足場を設置すると、植栽の枝が折れたり、庭の床材が傷ついたりする可能性があります。
事前に足場の配置を確認し、移動する物、剪定が必要な植栽、保護する範囲を施工会社と決めておきましょう。
敷地の境界と建物の間が狭い場合、足場の一部が隣接地へ入ることがあります。
民法には、土地を利用するために必要な範囲で隣地を使用できる場合についての規定がありますが、自由に無断使用できるという意味ではありません。原則として、事前の通知や使用方法の調整が必要です。
隣接地を使う可能性がある場合は、施工会社任せにせず、誰が隣地所有者へ説明し、承諾や条件を確認するのかを決めておきましょう。
足場の組立てや解体時には金属音が発生します。また、工事車両の出入り、作業者の声、高圧洗浄の音などが近隣の負担になることがあります。
足場を設置しても、工事の騒音そのものを軽減できるわけではありません。
トラブルを防ぐため、着工前に次の内容を近隣へ伝えておきましょう。
足場工事中に隣家や車を傷つけた場合などに備え、施工会社が請負業者賠償責任保険などへ加入しているか確認しましょう。
保険に加入していても、事故の内容によっては補償の対象外となる場合があります。
保険の名称だけでなく、工事中の対人・対物事故が対象になるか、足場業者が別会社の場合はどの会社が対応するかも確認しておくと安心です。
外壁塗装を契約する前に、次の点を施工会社へ確認しましょう。
口頭での説明だけでなく、見積書や契約書などの書面に残しておくことが大切です。

戸建住宅の外壁塗装では、作業者の安全確保、丁寧な施工、塗料や洗浄水の飛散防止などのため、一般的に足場を設置します。
足場に関するトラブルを防ぐためには、次の点が重要です。
足場は、工事の安全性と品質を支える重要な設備です。価格だけで判断せず、安全対策や近隣への配慮について丁寧に説明してくれる施工会社へ依頼しましょう。
外壁塗装や足場について不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
A. すべての外壁塗装で一律に足場の設置が義務付けられているわけではありません。ただし、高さ2メートル以上で墜落の危険がある作業では、足場などによる作業床の設置が原則です。一般的な2階建て住宅の外壁塗装では、安全性と施工品質を確保するため、足場を設置することが基本です。
A. 部分的な確認や軽微な作業に使用される場合はありますが、はしごだけで住宅全体を塗装するのは、安全性や施工品質の面から適切とはいえません。広範囲の高所作業には、安定した作業床が必要です。
A. 足場の設置には、材料、運搬、組立て、解体、人件費などがかかります。「無料」と表示されていても、ほかの工事項目に費用が含まれている可能性があります。項目だけでなく、見積もりの総額と施工内容を比較しましょう。
A. 原則として、隣地所有者への事前説明や使用方法の調整が必要です。無断で設置せず、誰が説明を行うのか、設置期間や原状回復についてどのように取り決めるのかを確認しましょう。
A. 強風などによって危険が予想される場合、高所作業は中止する必要があります。飛散防止ネットをたたむ、足場を補強するなどの対策が必要になる場合もあるため、施工会社の台風対策と緊急連絡体制を事前に確認してください。
A. 施工会社の責任や保険の契約内容によって異なります。契約前に、対物事故に対応する保険への加入状況、補償範囲、事故発生時の連絡先を確認しておきましょう。
内容確認には、厚生労働省の労働安全衛生規則(抄)および足場からの墜落防止措置に関する改正内容を参照しています。