2026年07月16日
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工場・倉庫の屋根に行う遮熱塗装について、仕組みや期待できる効果、施工前の確認点を解説。沖縄の塩害や台風も踏まえ、EC-100PCMの公式製品情報も整理します。

工場・倉庫の遮熱塗装は、屋根表面の温度上昇を抑える対策の一つです。ただし、室温や電気料金への効果は建物ごとに異なります。屋根の状態、断熱、換気、空調を調べてから判断しましょう。
目次
工場や倉庫の屋根へ遮熱塗装を行うと、日射による屋根表面の温度上昇を抑える効果が期待できます。特に広い屋根が日射を受ける建物では、暑さ対策の候補になります。
一方、遮熱塗装だけで室温低下、電気料金削減、熱中症予防を保証することはできません。屋根材、断熱材、換気、空調、内部発熱、塗色などを調べ、建物全体で対策を検討する必要があります。
折板屋根などの金属屋根は熱を伝えやすいため、屋根裏の断熱や換気が不十分な建物では、日射の影響が室内へ伝わることがあります。機械や設備から熱が出る工場では、屋根以外の熱源も確認しなければなりません。
沖縄では強い日射に加え、台風、塩分を含んだ風、高温多湿、急な降雨があります。沿岸部の金属屋根では、表面だけでなくボルト、継ぎ目、端部、設備架台などの錆や劣化も確認します。

屋根全体の日射状況に加え、錆、旧塗膜の浮き、ボルト部、継ぎ目、雨漏り跡を調べます。必要に応じて表面温度や室内環境を確認し、遮熱塗装だけで対応できるかを判断します。
屋根用遮熱塗料は、太陽光のうち近赤外線などを反射し、塗装面の温度上昇を抑えるよう設計された塗料です。屋根から建物内へ移動する熱を減らすことで、室内の温熱環境改善につながる場合があります。
反射性能は製品や色によって異なり、一般に明るい色のほうが日射反射率の高い傾向があります。色を選ぶ際は、メーカーが公表する色別の日射反射率、汚れの影響、周辺環境との調和も確認します。
遮熱塗装の直接的な役割は、日射を反射して屋根表面の温度上昇を抑えることです。低減幅は塗料、色、屋根材、施工前の色、日射、測定条件によって変わります。
屋根から入る熱の割合が大きい建物では、室内の暑さや空調負荷の軽減につながる可能性があります。ただし、断熱材が十分な建物や、機械の発熱が大きい工場では、体感できる変化が小さい場合もあります。
塗装仕様に適した下地処理と塗布量を守ることで、屋根材を日射や雨水から保護する役割が期待できます。ただし、腐食や破損、ボルトの緩み、雨漏り原因は、塗装前に補修する必要があります。
2025年6月施行の労働安全衛生規則で義務づけられた中心事項は、対象となる暑熱作業における報告体制と重篤化防止手順の整備・周知です。遮熱塗装は、法定の体制整備や休憩、身体冷却、作業管理などの代わりにはなりません。

遮熱塗料の性能を生かすには、塗料選びだけでなく、既存屋根の調査、洗浄、錆処理、補修、下塗り、所定の塗布量が重要です。
EC-100PCMは、アステックペイントの水性一液形屋根用防水遮熱上塗材です。メーカー公式情報では、カラー鋼板、ガルバリウム鋼板、ステンレス、アルミニウム、塩ビ鋼板、波形スレートが対応素材として示されています。
メーカーは、伸縮性、遮熱性、防水性、耐候性を特長として案内しています。ただし、下地の腐食や破損、既存の雨漏り原因を上塗材だけで解決できるわけではありません。対象素材、下地処理、下塗り材、塗布量を含む施工仕様の確認が必要です。
メーカーが公表する温度低減値や期待耐用年数は、試験条件や想定仕様に基づく情報です。個別の工場で同じ結果や年数を保証するものではないため、建物条件を確認したうえで採用を判断します。

製品画像を掲載する場合は、メーカーの使用許可を確認し、最新版のカタログに基づいて製品名と仕様を記載してください。
工場や倉庫の暑さ対策では、「遮熱塗料を塗れば何度下がるか」だけで判断せず、暑さの原因を整理することが重要です。屋根からの日射熱、断熱、換気、空調、内部発熱を確認すると、塗装すべき範囲や併用する対策を検討しやすくなります。
沖縄の金属屋根では、日射だけでなく塩害や台風の影響も見逃せません。見積りでは、塗料名に加え、錆処理、補修、下塗り、塗布量、施工可能な気象条件まで確認してください。
工場・倉庫の遮熱塗装は、屋根表面の温度上昇を抑える選択肢です。室温や電気料金への影響は建物ごとに異なるため、屋根の劣化、断熱、換気、空調、内部発熱を調査し、適切な塗装仕様を選びましょう。
Q1:工場屋根に遮熱塗装をすると、室温は何度下がりますか?
A:建物ごとに異なるため、一律には示せません。屋根材、塗色、断熱材、換気、空調、内部発熱、測定位置などによって変わります。表面温度の低下がそのまま同じ幅の室温低下になるわけではなく、現地調査が必要です。
Q2:遮熱塗装をすれば、職場の熱中症対策の義務を満たせますか?
A:遮熱塗装だけでは法令対応は完了しません。対象となる暑熱作業では、報告体制と重篤化防止手順の整備・周知が必要です。遮熱塗装は、休憩、身体冷却、作業管理などと併用する作業環境改善策の一つです。
Q3:錆びた折板屋根にも遮熱塗装できますか?
A:施工できる場合はありますが、錆の範囲や腐食の深さを確認し、錆除去、補修、適合する防錆下塗りなどが必要です。穴あきや板厚低下がある場合は、部分交換やカバー工法も候補になるため、現地調査が必要です。
Q4:遮熱塗装と屋根の断熱工事はどちらがよいですか?
A:暑さの原因と建物構造によって異なります。遮熱塗装は屋根表面の日射対策、断熱材は熱の移動を抑える対策です。換気や空調も含め、どこから熱が入るかを調べて、単独または組み合わせて検討します。
Q5:EC-100PCMは雨漏りしている屋根にも塗れますか?
A:製品は防水性を備えていますが、雨漏り原因を調査せず上から塗るだけでは適切ではありません。ボルト、継ぎ目、穴あき、スレートの割れなどを調査・補修し、対象素材とメーカー仕様への適合を確認する必要があります。