2026年07月27日
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外壁塗装の下塗りには、密着性の確保や吸い込み調整などの役割があります。シーラー・プライマー・フィラーの違いと、下地に適した材料を選ぶポイントを解説します。

外壁塗装の下塗り材は、下地と仕上げ塗料をつなぎ、吸い込みを調整する重要な材料です。ただし、名称だけでは選べません。外壁材、旧塗膜、劣化状態、上塗り材を確認し、塗装仕様全体で判断します。
目次
下塗りは、上塗り塗料を塗る前に下地を整え、塗膜を付着させるための工程です。適切な下塗り材は建物ごとに異なり、「シーラーなら安心」「微弾性フィラーならひび割れも直せる」とは一律に判断できません。
見積りでは上塗り塗料の商品名だけでなく、下地処理の内容、使用する下塗り材、塗布量、乾燥時間、上塗り材との組み合わせまで確認することが大切です。
外壁は、モルタル、コンクリート、窯業系サイディング、金属など、材料によって表面の性質が異なります。さらに、既存塗膜の種類、劣化、補修跡、含水状態によっても必要な工程が変わります。
沖縄では、強い紫外線に加え、海に近い地域の塩分付着、高温多湿、台風による雨水の影響も考慮する必要があります。下塗りの前に洗浄・乾燥・補修が適切に行われているかが重要です。

[画像:沖縄の住宅外壁を下塗り前に確認している様子]
下塗り材を選ぶ前に、外壁材、旧塗膜、チョーキング、浮き、剥がれ、ひび割れ、補修跡などを確認します。表面だけでなく、下地が健全かどうかを見ることが選定の出発点です。
下塗り材には、下地と上塗り材の付着性を確保する役割があります。ただし、汚れ、塩分、粉化物、浮いた旧塗膜が残った状態では、下塗り材を塗るだけで十分な密着性を得られない可能性があります。
モルタルやコンクリートなどは、状態によって塗料を吸い込みます。吸い込みが不均一なまま仕上げると、色や艶にむらが出る場合があるため、適合するシーラーなどで吸い込みを調整します。
フィラーやサーフェーサーには、一定の厚みを付けて細かな凹凸を調整する製品があります。ただし、構造的なひび割れ、動きのあるひび割れ、欠損などは、下塗りとは別に状態に応じた補修が必要です。
シーラーは、吸い込みのある下地を整え、上塗り材との付着性を確保する目的で使われる下塗り材です。水性、溶剤形、透明、着色タイプなどがあり、適用できる下地と旧塗膜は製品ごとに異なります。
プライマーは、主に付着性の確保などを目的とする下塗り材の呼び方です。金属用、防錆機能を持つもの、難付着下地向けなど多くの種類があります。シーラーと名称上の境界が明確でない製品もあるため、名称より施工仕様を確認します。
フィラーは、下地の細かな凹凸を調整する目的で使われる材料です。微弾性フィラーには一定の柔軟性を持つ製品がありますが、すべてのひび割れへ対応できるわけではありません。下地や上塗り材によっては使用できない場合もあります。

材料名だけで用途を固定せず、メーカーのカタログや施工要領書に記載された適用下地、旧塗膜、上塗り材、施工方法を確認します。
高圧洗浄、粉化物や脆弱部の除去、ひび割れ補修、欠損補修、錆の除去などは、下塗り前に行う下地処理です。下塗り材を塗ることで、これらの工程を省略できるわけではありません。
適合する製品を使っていても、塗布量が不足したり、乾燥前に次の工程へ進んだりすると、仕上がりや付着性へ影響する可能性があります。製品の施工仕様と当日の気象条件を確認して進めます。
外壁塗装では、完成後に見えなくなる下地処理と下塗りの内容が重要です。見積りを確認するときは「下塗り一式」だけでなく、使用製品、選定理由、補修方法、塗装回数を確認してください。
沖縄では、台風後に外壁が十分乾いていない場合や、沿岸部で塩分が付着している場合もあります。現地調査では、外壁材や劣化症状だけでなく、周辺環境と施工時期を含めて確認することが大切です。
下塗りは、密着性の確保や吸い込み調整などを担う外壁塗装の重要な工程です。シーラー、プライマー、フィラーの名称だけで選ばず、下地処理、外壁材、旧塗膜、上塗り材に適した塗装仕様を現地調査で確認しましょう。
Q1:外壁塗装では必ず下塗りが必要ですか?
A:一般的な塗り替えでは下塗りを含む仕様が多いものの、必要な工程は下地と使用製品によって異なります。下塗り不要をうたう製品でも適用条件があります。メーカーの施工仕様と外壁の状態を確認して判断する必要があります。
Q2:シーラーとプライマーは何が違いますか?
A:どちらも下塗り材に使われる名称で、明確に区別できない製品もあります。一般にはシーラーは吸い込み調整、プライマーは付着性確保などを目的としますが、名称だけで判断せず、適用下地と上塗り材を確認してください。
Q3:微弾性フィラーを塗れば、外壁のひび割れも補修できますか?
A:すべてのひび割れを補修できるわけではありません。細かな凹凸の調整や一定の追従性を持つ製品はありますが、幅のあるひび割れや動きのあるひび割れ、構造に関係する症状には別途補修が必要です。現地調査が必要です。
Q4:チョーキングがある外壁へ、そのまま下塗りできますか?
A:そのまま塗るのは適切ではありません。チョーキングによる粉化物、汚れ、塩分などを洗浄し、脆弱な旧塗膜を除去したうえで、残る下地の状態に適した下塗り材を選びます。劣化が著しい場合は現地調査が必要です。
Q5:見積書の下塗り項目では何を確認すればよいですか?
A:下塗り材の商品名、適用下地、塗装回数、下地処理、補修方法を確認してください。「下塗り一式」だけでは作業内容が分かりにくいため、選定理由や上塗り材との組み合わせも説明してもらうと比較しやすくなります。